オーストラリアのネントレ学校

ねんねトラブルは数え切れないぐらいありますよね。

親はいつになったらまとめに寝れるのか光が見えないこともあると思いますが、そんな親の見方がオーストラリアにいます。

オーストラリアではネントレ学校に無料で行けるんです。

Medicare(保険証)があれば誰だってサポートが受けられるようになっています。

そんな親の見方をご紹介します。

ネントレ学校は2つの組織が運営しています。KaritaneとTriscillianで同じようなサポートが受けられます。24時間の電話相談で解決できない、または宿泊してナースと一緒にネントレしたい親は1日から5日間まで宿泊可能です。子どもと親1人から家族全員まで泊まることが可能。

子どもは3歳未満を対象としていて、専門的な知識を持っているナースが24時間一緒にいてくれます。

また親のストレスレベルやうつなども医師と一緒に診てくれます。場所によってはマッサージサービス(有料)までついています。

ネントレ学校に来る人は?

いくつかの理由をご紹介します。

  • 子どもが寝てくれない
  • 子どもが親と一緒じゃないと寝てくれない
  • 子どもがおっぱいを吸いながらしか寝ない
  • 子どもに母乳のあげ方がわからない/できない
  • 子どもが泣き止まない
  • 子どもがベッドで寝てくれない
  • 親が産後うつになっている/なりそう
  • 親が子どもとの接し方がわからない
  • 片親でサポートなしで子育てしていてアドバイスが欲しい

どのようにしたら行けるの?

推薦状が必要。

推薦状は自分の医師または直接Triscillian またはKaritaneに電話相談する際に自分で自分を推薦する制度があり、電話して行きたいと言えば行けるシズテム。

医療従事者との連携

ネントレ学校に宿泊する場合、オーストラリアの健康保険証では入院扱いになるため、全てがカバーされ、支払いが発生しません。タダです。宿泊の間に数回医師との面会があり、親と子どもの健康状態をしっかり見てくれます。うつの可能性がある親にはカウンセラーなどのサポートも含まれています。

以下の専門家と面会することになっています。

  • General Practitioner 
  • Pediatrician 
  • 心療内科やカウンセラー
  • 母乳カウンセラー*
  • マッサージ師*
  • マインドフルネス講座*
  • 成長に伴った遊びを指導するカウンセラー*

*施設によって異なります。

食事と施設

部屋はかなりシンプルで必要以上のものはない。テレビもなかったりします。ネントレ学校の目的は子どものネントレ指導なので他のものにはお金をかけないようにしています。

食事もかなりシンプル。次のような献立になっています。

朝:牛乳 シリアル、トーストにジャム フルーツ

昼:サンドイッチ、スープ

おやつ:チーズ、クラッカーなど

夕食:肉、野菜、ご飯やじゃがいもとデザート

施設の中には医師との面会場所や子供の遊ぶスペース、ダイニングスペース、子どもの成長に伴った遊びを指導するカウンセラーや親のためのマインドフルネス講座などもいたりするのでとても充実しています。

全体の流れ

1日目 子どもや親の背景、産後うつの診断 施設ツアー 

2日目 ネントレ戦略 医師と面談

3日目 ネントレ反省と戦略見直し 医師と面談

4日目 ネントレ反省と戦略見直し 医師と面談

5日目 家でもできるような長期的なネントレ戦略 退院

期待設定

もちろんできる子どももいますが、ほとんどが6週間ぐらいかかると専門ナースが言ってました。

ネントレ学校に行けば子どもは寝てくれるようになって家に戻るというわけではありません。

ナースが子どもを預けて親を寝させてくれるわけでもなく、24時間相談というスタンスです。なので、親は休めるという意味ではありません。逆にブートキャンプのようなトレーニング中心になります。なので仕事も、もちろんできません。

まとめ

世界中で産後うつになる女性がかなり多くいます。産後の家族のケアを考えてくれる制度は日本にはなく、日本より進んでいると実感しています。日本では親、特に母親の産後うつや寝れないことはあまり話されていないし、問題視されていない。

もう少し普通に話せる環境が作れるといいですね。

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